コツコツ作業の工場も人間関係は超大事!
工場は昼夜を問わず稼働していることも珍しくありません。
日勤のみの生産で間に合わない工場の場合、製造ラインの作業員を2班に分け、日勤と夜勤を交互に繰り返す、2交代制を採用していることも多いです。
同じ製造ラインを2つの班で協力し、残業時間も含めると、ほぼ24時間体制で生産を行います。
自班と区別するために“反対番”や”反対直”と呼んだりします。自班が日勤の日は反対番が夜勤で稼働、自班が夜勤のときは反対番が日勤で稼働する生産体制。
実は反対番の同工程作業員とはトラブルになることも多く、工場生活を楽しく快適に過ごすためにはお互いに思いやりをもって接することが肝心です。自分勝手ば行動をとると、人間関係がこじれてしまい最悪退職のきっかけになる場合もあるので付き合い方は要注意。
本記事では反対番作業者とのトラブル理由の解説を交えつつ、良好な関係を築くコツを詳しく解説します。
これから夜勤アリの工場に勤めようと考えている方、現在進行形で交代勤務シフトの工場に勤めている方に特におすすめの記事です。
ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
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そもそも2交代制とは?
2交代制について超簡単に説明します
「2交代制」について簡単に説明します。
2交代制は24時間稼働する必要がある現場で採用されていることが多く、1日を2分割し、2つのチームが日勤シフトと夜勤シフトを交互に担当担当し、生産を行う体制。
また、日勤&夜勤で分けるのではなく、早番&遅番に分けて早朝から翌0時前後で稼働する連続2交替パターンも存在します。
全く同じ作業をするチームが2つあるので自分と全く同じ作業を行う作業者が違う班にもうひとりいるわけです。
ちなみに2代制でも始業時間や一日の規定労働時間に差があります。
例として2交代勤務の勤務時間例を挙げます。
2交代制の勤務時間例
参考に工場における2交代制の勤務時間例を紹介します。
同じメーカーでも工場や配属先によっては始業時間や一日の規定勤務時間が異なります。自分がどの時間で働くかは配属されるとの時までわかりません。紹介例はあくまでも一例として参考にしてください。
参考例1 アイシン
アイシンの勤務時間の一例です。
・8:30~17:20
・21:30~6:20
日勤は8:30~17:20、夜勤は21:30~6:20の勤務時間です。夜勤の始業時間が遅めなのでゆっくり出勤できる点は嬉しいですね。深夜賃金対象の22時~翌5時までの間に働くので手取りが上がりやすいのもメリット。
参考例2 トヨタ
トヨタの勤務時間の一例です。
・6:25~15:05
・16:00~24:40
日勤は6:25~15:05、夜勤、というか遅番は16:00~24:40ですね。早番と遅番とのインターバルが少なく、ほぼ連続で稼働するパターンです。1時前が定時なので、翌朝まで働く夜勤パターンと違って、体への負担がやや少ないのがメリットでしょうか。
このように、同じ2交代制を採用している現場でも就業時間や勤務時間は大きく変わります。
期間工や工場派遣は2交代制の現場が多い
だつ帽が過去に働いた工場もほぼ2交代制でした
だつ帽が今まで働いてきた工場はほぼ2交代勤務体制の現場でした。
期間工や工場派遣働こうと思っているなら、交代勤務の現場が圧倒的に多いということを念頭に置いて探すとスムーズです。
交代勤務は2交代ではなく、3チーム以上で工場を稼働させるパターンもあります。
交代勤務は自分が休んでいる間は他の作業者が作業しています。
部品補充や清掃不足など引継ぎが十分でない場合など反対番作業者とのトラブルに発展する場合がよくあり、これは“工場ワークあるある”のひとつ。
次項で交代勤務の反対番作業者とはトラブルが起きやすい理由について掘り下げて解説します。
負担の非対称性がトラブルを生む
同じ作業でも自分の方が負担が大きいと感じると反対番作業者に対して不満が生まれます
反対番作業者とのトラブルのきかっけはどちらかが“負担の非対称性”を感じたときに発生しやすいです。
部品補充や清掃などの作業をどっちかがサボると当たり前ですがもうひとりの担当者の負担が増え、軋轢が生まれるパターン。
次項でだつ帽が実際に体験した主なトラブル事例をいくつか紹介します。
反対番とのトラブル事例
反対番作業者とトラブルになる主な事例を紹介します。
反対番作業者との主なトラブル事例は以下の通り。
3つともだつ帽の体験談ですが、交代勤務ありの組立ライン作業経験者ならみんな経験してい”製造ラインあるある”ではないでしょうか。
・部品補充をしない
・掃除をしてくれない
・工具の充電をしてくれない
各項目掘り下げます。
部品補充をしない
組立ラインは大小さまざまな部品を使って製品を完成させます。
ボルト、ナット、ギヤ、ゴムなどを既定の場所に既定の部品を取り付けます。生産が進むと部品箱が空になります。
スムーズに作業を進めるためには部品が無くなる前に、補充するのが鉄則。
勤務終了前には各部品を補充して帰るのがマナーです。これをしないと反対番が困ります。
生産が遅れたときは時間ギリギリまで製造ラインを稼働させるのでできないときも最低限ありますが、日常的に補充をしないとキツイですね。
掃除をしてくれない
床面や作業台はほこりや油、金属加工の切子などで汚れるもの。
作業が終わったら汚れを取り除かないと油で滑って転倒したり、切子で指を切ったりと災害発生の要因となることも考えられます。
出勤して自分の作業場が穢かったら腹が立ちますし、労働災害防止の観点からも、終業前の掃除は大事。
生産がおして掃除の時間を満足に取れない場合もありますが、毎日掃除されてないと嫌な気持ちになります。
工具の充電をしてくれない
組付けラインの場合、作業するために電動インパクトドライバーを使う場面も多いもの。
バッテリー稼働のインパクトの場合は当たり前ですが、バッテリー残量が無いと使い物になりません。作業終了時に充電しなければ反対番はかなり困ります。
基本的にバッテリーは予備が複数個ある場合が多く、致命的なトラブルになることは少ないですが、バッテリー残量を気にして作業するのは精神的に疲れます。
反対番作業者との付き合い方
お互いに思いやりを持つのが大切
きれいごとを書きますが、反対番作業者のトラブルを極限に下げるために有効なのが、自分の勤務を振り返ってできていないことを改善することです。
引継ぎのときに、反対番作業者がスムーズに作業を開始できるように部品補充や清掃などを毎日しっかりと行うことでお互いに信頼関係が生まれ、円滑なコミュニケーションをとることが容易になります。
自分がしっかりルールを守り、相手に対して思いやりをもって接することでほとんどの場合、同じ態度で相手も返してくれます。
相手にムカつく前に”しこり”を残さない行動を意識するのが大事です。
ただし、製造工数目標の進捗次第では、ギリギリまでラインを動かくことも多く、そんな時は部品補充や掃除ができない日もあります。
部品補充や掃除ができない日もある
生産が終わるのが遅れたら補充や掃除の時間が確保できないことも珍しくありません
一日の製造ノルマが決められています。
多くの場合、時間に余裕をもって設定されていて、ライン作業が終わったら部品の補充や担当作業場の清掃を行います。これらを怠ると反対番がスムーズに生産を開始できないこともありますが、設備故障やトラブルでラインが止まり生産が遅れることも珍しくありません。そんな時は終業のギリギリまで生産活動を行うので補充や掃除をする時間が全くない場合もあります。
反対番作業者が日頃しっかりと部品補充や清掃を行っているなら
今日は時間ギリギリまでラインが動いたんだな
と納得できます。
ただし、人間色んな人がいますから、自分がどれだけ思いやりを持って接しても、部品補充や清掃をサボる作業者も残念ながらいるのが実情。
そんな反対番作業者にはどう接すればいいのでしょうか?
反対番作業者にムカついたときの対処法
反対番作業者が粗相をしても、基本は冷静に対応するのがおすすめ。相手が悪くても感情的になるのはNG!同じ土俵に立つのは悪手です!
反対番作業者がきめられたことをせずに帰った場合、以下の流れで対処しましょう。
1.様子見
2.自班の班長やライン外に相談
3.”正しく”キレる
各項目解説します。
1.様子見
反対番作業者にムカついてもまずは様子見しましょう。
先に解説したように、補充する時間、清掃する時間が取れない場合もあるからです。いつもはやってくれている場合は時間が無くてできなかった場合がほとんどです。
部品補充がされてない日が続いても一週間くらいは冷静に様子見しましょう。
それでも改善される気配がない場合は自班の班長やライン外に相談します。
2.自班の班長やライン外に相談
反対番作業者が引継ぎ作業をしてくれなくて困っていると相談し、指示を仰ぎましょう。
反対番の班長やライン外同士で情報共有し、解決してくれる場合も多いです。
告げ口のようで気が引ける人もいるかもしれませんが、実害が出ているなら遠慮はいりません。
告げ口ではなく相談ですからね。
反対番作業者に感情的に不満をぶつけるのはNG
反対番作業者とは交代のタイミングで顔を合わせることもあるかもしれません。
可能なら引継ぎ作業をちゃんとやってほしいと直接要望を伝えるのもアリ。この時に感情的にキレるのはNG。反対番作業者が引継ぎ作業を理解していない場合もあるからです。
「申し訳ない!明日からはちゃんとやるよ!」
と言ってくれる場合も多いです。話し合いで解決できるならそれが一番いいですよね。
でもそれでもやらない人はやりません。
そんな時は最終手段、キレましょう。
3.“正しく”キレる
様子見をして、藩領やライン外に相談後、1~2週間たっても状況が改善されない場合は最終手段です。
“正しく”キレましょう。
最終手段として、反対番作業者に直接文句を言いましょう。冷静にと書きましたがここまで来たら少し感情をのせてもOK!
ただし、喚き散らしたり、怒鳴ったりは絶対ダメです。相手に落ち度があってもこっちが悪者になってしまいます。
ほんのすこし感情をのせて
マジで困るからちゃんとしてくれ
と伝えましょう。
これで改善されなければもう手の施しようがありません。相手・もしくは自分が辞めるまで我慢するしかありません。このレベルで伝えても改善しないならもはや何をしても無駄。
相手は器用なお猿さんと思ってあきらめましょう。
【必須】正しくキレる前の確認事項
相談した班長やライン外に今一度相談しましょう。
相談後に反対番作業者の態度が改まっていない場合の原因として“そもそも班長やライン外が対応していない”場合があるからです。
相談したら「対応する」「反対番の班長に伝えて改善してもらうよ」など基本的に改善する動きを見せるはずです。しかし、相談されたことを忘れ、結果的になにもアクションを起こさなかった場合があります。
感情的にならずに冷静に対応が基本!
基本は冷静に対応するのが吉
反対番作業者にムカついても落ち着いて対応するのが基本。
自分が悪くなくても、感情的になることが多いと“めんどくさいヤツ”とレッテルを貼られてしまう可能性があります。普段まじめで正当性のあるキレ方をする方が相手に対して”効きやすい”ものです。
感情的にはならず、しかし、ここぞ!という時には正しくキレることが反対番作業者とうまく付き合うコツです。
まずは冷静に自分の勤務を振り返り、できていないことがあれば直して様子見、それでも反対番作業者の態度が改まらない場合は自班の班長やライン外に相談するなど適切に対応しましょう。
ムカついても常に冷静に対応して快適な環境を手に入れましょう!
本日もご安全に!
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