期間工や工場派遣のメリット・デメリットを解説します
だつ帽です。
突然ですが、あなたは期間工や工場派遣の仕事に興味がありますか?
期間工求人は“稼げる”やスキルが身に付かないなど、良くも悪くも色んな噂を耳にしますよね。
期間工や工場派遣の求人に応募してみようかな?
と考えている方は多いと思いますが、まったく初めての方は不安も多いのではないでしょうか?
この記事は期間工や派遣工共に経験豊富なわたくしだつ帽が、期間工求人のメリット&デメリットを詳しく紹介します。
「期間工や派遣で失敗したくない」
と考えている方にとってはめちゃくちゃ参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでください!
※本記事では直接雇用の「期間工」と派遣会社を経由して働く「工場派遣」どちらも参考になるように記事を組み立てました。
・期間工しか該当しない場合は【期間工のみ】
・工場派遣しか該当しない場合は【工場派遣のみ】
と表記して紹介します。特に記載がない場合は期間工&工場派遣の共通項目です。
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期間工&工場派遣のメリット
まずは期間工や工場派遣のメリットをだつ帽の実体験をもとに徹底的に考えてみます。
今回紹介するのは以下の12項目。
・ノンスキルで稼げる
・若くても稼げる
・【期間工のみ】更新手当や満了金制度
・家賃や光熱費を抑えることができる
・サービス残業なし
・作業に慣れたら余裕が出てくる
・徹底したコンプライアンス
・失業保険のうまみ
・辞めやすい
・【工場派遣のみ】派遣先を変更できる
・休日は旅行気分
・【期間工のみ】大手メーカー正社員になるチャンスがある
それぞれ深堀して解説します。
ノンスキルで稼げる
最大の魅力の一つは「スキルが無くても稼げる」こと。
昼夜二交代勤務や残業・休出増など条件下では月の手取りが30万円を超えることも珍しくありません。
特にスキル・資格・学歴がない場合でも、手取り30万円稼げたら”持たざる者”にとって大きなメリットです。
お金をためて勉強して資格を取るもよし、独立、開業資金にするのもよし、貯金するもよし、憧れの車を買うもよし,資金があればがあれば選択肢が増えます。特別なスキルが無くても一定の金額を稼ぐという意味で、期間工や工場派遣は選択肢のひとつとして大いにアリではないでしょうか。
若くても稼げる
期間工&工場派遣は肉体労働という性質上、若い方が合格しやすい特徴があります。
18~30歳くらいのレンジなら入れ墨がある、持病があるなどの理由が無い限りは基本的に受かりやすいものです。
期間工や工場派遣の現場は若いからと言って時給が低くなることはありません。
期間工求人は年収400万は珍しくなく、仮に18歳で期間工になると、同年代と比べ、稼げるのは間違いありません。
国税庁が発表した「令和3年度民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2021/pdf/000.pdf)」によると20~24歳の平均給与は男性287万円、女性は269万円。
また、「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると18歳の平均年収は221万5200円。という結果です。
この調査結果を基準に考えると期間工や工場派遣は若くても稼げる環境が整っているといえます。
期間工求人は寮費・光熱費が無料or格安のことも多いので生活コストをグッと抑えることも見逃せないメリットのひとつです。
家賃や光熱費を抑えることができる
繰り返しになりますが、期間工で入寮する場合は無料か格安で住める場合が大半です。
家賃、光熱費がゼロは魅力的。低く見積もって家賃3万と仮定しても年間40万円ほど生活コストを抑えることが可能。これは大きなメリットではないでしょうか?
生活コストが低く抑えられる分、貯金や借金返済後捗ります。
寮の関連記事も公開しています。
気になる方はご参照ください。
【期間工のみ】更新手当や満了金制度
期間工は日々の給料のほかに「更新手当」や「満了金」制度を整備している場合も多いのが特徴。
ちょっとしたボーナスのようなものと考えて頂いて差支えないと思います。
※期間工と違い、工場派遣の場合、満了金制度がないところの方が多いですね。あったとしても期間工と比べたら少額なことがほとんどなので今回は【期間工のみ】と表記。
更新手当は契約を継続するタイミングでもらえる手当です。過去に日野自動車の期間工で働いていた場合は契約の更新ごとに6万円手当がありました。
これがめちゃくちゃ嬉しいんですよね。当時は3か月毎に更新だったので延長すれば6万が貰えたわけです。3ヵ月ごとのミニボーナスで借金返済もはかどりました。
満了金は退職時にまとめてもらえるお金です。一般的に、働いた期間と比例して満了金も上がります。
サービス残業なし
残業はどの工場でも割とあります。しかし、分単位で勤務時間が記録・管理されていてサービス残業は無いのもメリットです。
今はコンプライアンスが徹底されている現場が多いので、万が一サービス残業が発覚してしまうと大事件。期間工や工場派遣の現場は基本的に大企業ですからサービス残業ありません。
働いた分の報酬はしっかり払ってくれる。あたり前のことですが地元の中小企業の場合はいまだサービス残業を強制する会社もありますからね。
期間工を募集しているメーカーは大企業が多いのでこの辺りもしっかりしています。
作業に慣れたら余裕が出てくる
期間工や工場派遣の現場はとにかくきつい作業が多いです。
でも不思議なもので数か月作業を行っていると慣れてきます。
作業をこなしながら
今日何食べよう。もずくでいいかな
みたいなことをぼんやり考えながら作業できるくらいの余裕が出てきます。
人間ってすごいですよね。
後で紹介しますが余裕が出てくると体感時間が長くなるという副作用があります。
徹底したコンプライアンス
期間工で働ける工場は基本大企業なので「パワハラ」「セクハラ」「いじめ」 などを徹底的に排除するようになっています。
誰もが安心して働けるように徹底的したコンプライアンスで従業員は護られています。
ハラスメントをする社員は社会的制裁を受けることになりますから10年前と比べてもはっきりと働く環境が良くなっているのを実感しますね。
失業保険のうまみ
条件を満たせば失業保険をもらうことができます。
期間工を満期まで勤め上げれば待期期間なしで受給することができるのでかなり魅力的。
失業保険をもらい終えてまた期間工へ戻る人も少なくありません。
いわゆる「期間工ループ」へ陥る方も多く注意が必要です。
期間工ループについては別記事で詳しく紹介しています。
辞めやすい
期間工は3か月〜半年での契約更新がほとんどなので作業に飽きたり雰囲気に馴染めなかったら契約更新せずに短期で円満退社が可能。
初めて期間工で働く人はまずは3ヵ月更新の現場に行くのも方法のひとつです。
次に行く前の「つなぎ」として短期で働いている人もいます。
不安でも3ヶ月頑張れば円満に辞めることができるのではじめて工場で働く方は安心ですよね。
【工場派遣のみ】派遣先を変更できる
現場に行きたくない!
となったら直接雇用の期間工は逃げ場がありません。
配属や工程を変更してもらえる場合もありますが稀です。
基本的には嫌になったらやめるのが普通です。
しかし、派遣なら相談して違う派遣先を紹介してもらえることが多く、直接雇用の期間工よりも逃げ道が多いです。
休日は旅行気分
だつ帽の場合、沖縄から赴任しています。
過去に福岡、滋賀、岐阜、愛知、そして東京と沖縄県外で働いてきました。
休日に少し外を歩けば観光地。
国内にいながら、ワーホリのような働き方を楽しみました。特に東京の場合は何でもあるので楽しかったですね。
東京近郊の工場求人もあるので週末は東京で遊びたい!って人は探してみるのもおススメです。
【期間工のみ】大手メーカー正社員になるチャンスがある
直接雇用の期間工に限った話ですが正社員にステップアップするチャンスがあります。
ハードルは決して低くないですが、可能性はゼロではありません。
工場派遣の場合はトヨタに派遣されていようがデンソーに派遣されていようが「社外」の人間なので、メーカー社員登用試験を受けることができません。
場合によっては派遣から直接雇用に切り替わることもありますが、派遣から社員となるとほぼチャンスはないと考えたほうがいいでしょう。
期間工なら社員への道も開けますから社員を目指したいのなら工場派遣よりは期間工を狙いましょう。
期間工&工場派遣のデメリット
働き始めて後悔しないためにもデメリットの把握は超大事!
紹介したように多くのメリットが魅力的な期間工ですが、大きな服作用もあります。
スキルなしでもある程度稼げる年収、低い生活コストなど経済的なメリットと引き換えに、失うもの(デメリット)も大きいのが特徴。
ここからは期間工と工場派遣のデメリットを徹底的に紹介します。
期間工求人に応募する際は、メリットとデメリットを天稟にかけ、納得したうえで応募するのが後悔しないコツです。
今回紹介するのは以下の10項目。
・スキルが身に付かない
・慣れるまでは超きつい
・体感時間が長い
・【交代勤務】生活リズムの切替
・会話スキルが伸びにくい
・悪い環境に染まりやすい
・【偏見?】結婚できなそう
・2年11ヵ月縛り
・期間工&工場派遣ループから抜け出せない
・社会的信用が低い
各項目貼り下げて解説します。
スキルが身に付かない
期間工の話題でよく出るのが「スキルが身に付かない」という意見です。
この意見に僕もおおむね賛成です。ただし、QCサークル活動をまじめに取り組んでおけばある分野の知識を得ることも可能です。どんな環境でも学ぶことができる人はいますからね。
期間工で働くなら、プライベート時間でコストをかけて自分でスキルを学ぶ覚悟が必要です。
慣れるまでは超きつい
期間工や工場派遣の作業は超きついと考えた方が無難です。
稀に超楽な”当たり工程”に配属される場合もありますが、基本はきついもの。
特に最初の3ヵ月は心身ともに鬼のようにきついと感じることでしょう。
ただし、慣れてしまえばつらさはなくなっていきます。
体感時間が長い
作業が慣れてくると心にも余裕が出てきます。
心に余裕がある中で単調な作業を繰り返していると時間がたつのが鬼のように遅くなります。
「もう一時間たっただろうな」
と思ってふと時計を見ても20分しか立っていないみたいなことが頻繁に起きます。
【交代勤務】生活リズムの切り替えが大変
交代勤務を経験したことがありますか?
工場の仕事は24時間ほぼ稼働している現場も多く、夜勤がある現場も割と普通。
期間工や工場勤務は昼勤と夜勤を一週間ごとに切り替える「昼夜二交代」で回している現場が多い印象です。
勤務時間が変わる = 生活リズムを変わる
このリズムの切り替えがマジでキツイ。体への負担もかなりデカい。
他に「昼勤のみ」「夜勤のみ「3交代」などの現場が確認できますので昼夜二交代がきつそうだなと感じたらほかの勤務時間を条件に入れて
仕事を探してみるのも一つの手ですね。
だつ帽がもしまた工場で働くとしたら一番体への負担が少ない「昼勤のみ」の現場がいいですね。
会話スキルが伸びにくい
これは期間工というよりも大きな工場全般ですが現場は最低限のコミュニケーションで事足ります。
基本的に人間関係もドライなところが多いですね。
これは工場で働くメリットでもあるのですが、人と話す機会が少ないためコミュニケーションスキルが伸びにくいといえます。
そこが工場ワークの魅力ではありますが、多少の副作用があることも把握しておきましょう!
悪い環境に染まりやすい
工場は人間関係がドライですが、以下の話題で盛り上がることがあります。
一般的に”いい習慣”とは思われにくい話題です。
・ギャンブル
・風俗
・酒
ひと昔に比べてこれらの話題で盛り上がることは少なくなった印象があります。
周りの話題についていくために、パチンコについて行ったり、飲み会に参加して朝まで飲んだりと現場によって悪い環境に染まりやすいと感じることもあるでしょう。
特に現場に異性が少ないと休憩所で風俗の話で盛り上がったりしています。
このあたりを避けるコツとしては男女半々くらいの構成の工場へ行くことです。
【偏見?】結婚できなそう
これは完全に僕の偏見が入っていますが期間工は結婚している人が少ないですね。
「普通に考えて安定していないから」
というのが最大の理由だと思います。
実際、恋人がいる人は多いですが、婚約者は社員の方くらいで期間従業員は婚約者が少ない印象です。
でも起業?の資金集めで夫婦で期間工を頑張っている方々はいましたね。
2年11ヵ月縛り
期間工にしろ工場派遣にしろ3年を超えて働けることはできません。
それ以上働くのなら正社員にならなければいけません。
これは有期雇用の大きなデメリットのひとつです。
もともとは
「こんなに頑張っているなら社員にしてあげよ?」
的な制度のようですが、どこの工場でも逆手にとって卒業させているのが現状です。
期間工&工場派遣ループから抜け出せない
期間工の仕事のみだと単純作業のみの毎日でスキルが育ちにくいので
満期を迎えても再度期間工に戻る「期間工ループ」な人が多いです。
正社員の求人を眺めても給料がめちゃくちゃ低かったり寮もないなど待遇面でどうしても劣ってることも原因のひとつですね。
社会的信用が低い
社会的な信用は残念ながら低いですね。
期間工や工場派遣は辞めるのが前提の働き方です。
安定とは程遠い働き方ですからローンが組みにくいなどのデメリットがあります。
期間工メリット&デメリットを適切に把握しよう!
期間工求人を“適正”に利用しよう!
今回は期間工や工場派遣のメリット&デメリットを詳しく紹介しました。
特別なスキルが無くても短期間で稼ぐことができますが、基本的には短期でやめるか計画性をもって仕事を頑張るのがおススメです。
メリット&デメリットを把握して計画的に期間工や工場派遣で働くようにしましょう。
今回の記事が少しでもあなたの参考になったなら嬉しいです。
本日もご安全に!
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