期間工ループについて解説します!
だつ帽です。
ノンスキルでもある程度の年収が見込め、生活コストも抑えられるのが魅力的な期間工求人。
基本的に作業はつらく、多くの期間工求人は夜勤あり、決して楽とは言えませんが、短期間で手っ取り早く稼げる“持たざる者”にとって人気の働き方です。
給与以外にも満了金や各種手当など賃金以外の手当がある場合も多く、寮費や光熱費が無料or格安で生活固定費を抑えつつ稼ぐことができる魅力的な環境。
一見メリットが多い期間工求人ですが、実は何年も何年も続けるのは超キケン。
満了と再契約を繰り返すなどして期間工の現場を渡り歩き、長期間非正規契約で働く生き方は一般的に“期間工ループ”と呼ばれています。
期間工ループは年を重ねるごと比例して、その危険度が増加します。
期間工で働き続け、スキルなし、実績なし、貯金なし状態で万が一雇止めになるとなったら……恐ろしくないですか?
まともな職能もなく、スキルも貯金もなく、突然放り出される……そんなリスクが高いのが期間工ループです。
だつ帽は期間工ループ的な生き方を実践してきましたし、今も非正規の工場派遣で生計を立てています。
でもこの生き方、正直後悔しています。
小学生から人生をやり直したい!
本記事では期間工ループの危険性を解説しつつ、もしも期間工ループで生きるなら、今すぐやるべき事を5つ紹介します。
今から「期間工や工場派遣に応募しようかな?」って思っている方は履歴書を書く前にこの記事を最後まで読んでご判断ください。
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期間工ループとは?
本題に入る前に、期間工そのもについて、もう一度復習します。
大前提として、期間工は働く期間が限定された“有期雇用契約”です
期間工求人の多くは3ヶ月や半年で契約の更新があり、最長で2年11か月まで働くことができます。(※メーカーによって多少違います。日野自動車は最長2年など)
契約期間満了になると、半ば強制的に放り出されることになります。
期間工の現場では他の現場で使えるような“つぶし”が効くスキルを積み上げる環境で働かないことも多く、失業保険を受給し終えた後は、またスキルや資格が無くても働ける期間工の現場に戻ってしまいがち。
この状態がいわゆる期間工ループ。
期間工ループとは”契約期間満了後、失業保険を受給した後に再び期間工として働くことを指す。
人によっては「期間工スパイラル」と言ったりもします。
※ここでは失業保険を受給せずに非正規で工場を渡り歩く方も期間工ループ該当者として話を進めます。 ※期間工表記で統一しますが「非正規工場派遣」も対象です。
僕は大前提として一刻も早く期間工ループをを卒業して「正社員」を目指すのが堅実でおススメの立場です。
当たり前だけど“正社員”になるのが堅実
やはり正社員は強い
言うまでもありませんが、正社員の安定&社会的信用の高さは魅力的。
それに引き換え期間工や工場派遣は日々綱渡りしているようなもの。
不景気などで期間工や派遣など非正規雇用者は真っ先に雇止めの対象になります。
期間工や工場派遣の役割は「作業要員」がおおきな役目ですが、会社側の視点では“人員調整”も大きな役目のひとつ。不況や災害発生で真っ先に首を切られるのが当たり前の立場。
直近ではコロナ禍の影響で雇止めをくらった方もいますね。
もちろん正社員だからといって、必ず安全ではありませんが、非正規労働者よりも正社員の方が安定していることは確か。
可能ならどこかの会社の正社員になるのが堅実です。
直接雇用の期間工なら正社員の道も
直接雇用で真面目に期間工を頑張っているなら、正社員を目指す道も開かれています。
もちろん試験がありハードルも高いですが、将来を真剣に考えるのなら、ここで頑張る価値はあります。
期間工を受け入れている企業は規模も大きい超有名企業ばかり。
そんな大企業の正社員になれたら、非正規雇用の期間工と比べたらマジで最高でしょう。安定を重視するならステップアップして正社員をめざすのもアリ。
ごく稀にですが、最初から“正社員になる”と目標をもって期間工になる方もいます。QC活動や改善活動にも意欲的、積極的、能動的に参加して日々努力されていました。
ハードルが高く、険しい道ではありますが正社員を目指し、もし叶わなくても日々の努力は必ず役に立つと思いますので一度目指すのも悪くないのではないでしょうか。
工場派遣の場合は派遣先の現場の正社員になるのはほぼ無理です。
最終的に派遣先の直接雇用にスライドする「紹介予定派遣」なら望みはありますが、そうではない一般的な派遣なら派遣会社の社員を目指す手もあります。
希望に応じて目指す道を決めましょう。
ここまで散々期間工ループの危険性を語ってきましたが、だつ帽は期間工ループを継続して行う予定です。
矛盾してない?
って思いますよね。でもだつ帽にはのっぴきならない理由があるんです。
だつ帽が期間工ループをする理由
なぜだつ帽は期間工ループを継続するのか?
さて、ここまで期間工の不安定さについて書きました。
僕は現在進行形で非正規の工場派遣で働いています(2023年4月現在、沖縄でコールセンターしてますが夏にまた非正規工場労働に戻る予定)
危険な生き方と考えつつも何故派遣として生きているのか?その理由、気になりませんか?
ここからは僕が期間工ループを続ける理由を掘り下げていきます。
主な理由は以下4つ。
・稼げるから
・生活コストが抑えられるから
・再就職の条件が厳しそうだから
・工場派遣が肌に合っているから
各項目掘り下げます。
稼げるから
単純な理由ですが「稼げる」からです。
非正規工場勤務は安定と引き換えに「高時給」や「慰労金」が設定されているケースがあり、特別なスキルや経験がなくとも稼ぎやすいというメリットがあります。
さらに、契約更新手当や皆勤手当てなど各種手当が整備されていることも多く、貯金が捗ります。年収400が万近く収入があることも珍しくありません。
資格もスキルも乏しい人間が年収400万円稼ぐことができる環境。期間工を続けるのはキケンと感じながらも、この好条件を投げ出すのはとても勇気がいります。
今からどこかの会社に正社員として滑り込んでも、安定と引き換えに年収は下がる可能性の方が高い。
ハッキリ言ってそれは嫌なのです。
生活コストが抑えられるから
期間工は寮費が無料、または格安で提供されます。そのうえ光熱費が無料の場合もあります。光熱費が無料の場合は月々の電気代の値上げも特に気にすることなく暮らすことが可能。
夏はクーラー、冬は暖房を気兼ねなく使えるナイスすぎる環境。
仕事と済む場所が確保されて、少なくとも飢え死にすることはありません。
格安寮があるのは超魅力的です。家賃がかからない。こんな魅力的な話はなかなかありません。想定家賃が月5万として、単純計算で年間60万お金が浮くことになりませよね。
入寮の際に敷金や礼金も用意する必要がありません。めちゃくちゃヤバいですよね。持ち合わせがなくとも住まいが確保できるのは大きな魅力。
再就職の条件が厳しそうだから
僕は現在37歳です。
今から就職活動をしてどこかの企業に入り込めても昇進や年収での条件は厳しいものがあります。
非正規工場派遣の今より手取りも下がる可能性の方が高いでしょうから「正社員」の道が堅実でいいと思いつつも、工場派遣で生計を立てています。
ただし、いつまでもこの生活が続くわけがありません。年齢を重ねるのに比例してあらゆるリスクが高まっていきます。
期間工ループは高リスクということを理解したうえで期間工や工場派遣に応募しましょう。
工場派遣が肌に合っているから
だつ帽が期間工ループを続ける4つ目の理由は不安定な生き方と理解しつつこの生活を続けるのは何よりも「肌に合っているから」
知らない土地に赴任して週末は街へ出れば旅行気分。飽きたらまた違う土地の違う工場で働く、この生活がやっぱり楽しすぎるのです。
やってることはワーホリに近い感覚なのかなと思います。
国内ワーホリ。工場派遣に取りつかれた人間の末路かもしれませんね。
さて、次の項目では期間工ループのデメリットを詳しく掘り下げて解説します。期間工へ応募する前に必ず目を通してくださいね。
期間工ループのデメリット
本題に入ります
メリットも大きな期間工ですが、デメリットもデカいです。しかもかなり大きい。
特に期間工ループはお金と引き換えに失うものもたくさんあります。
ここからは期間工ループで生きることのリスクを解説しますね。基本的に期間工は年を重ねるごとにデメリット・危険度が増します。
期間工のデメリットはそのまま期間工ループのデメリットと考えて頂いても差し支えないと思います。今回紹介するのは以下の3つ。
・雇い止めのリスク
・体力低下で作業が間に合わなくなるリスク
・年齢で採用されなくなるリスク
雇い止めのリスク
災害、不景気など経済活動に大きな影響を与える出来事が起こると、期間工や工場派遣は真っ先に雇止めになるリスクがあります。
安定とは真逆、期間工という非正規雇用求人の最大のデメリットです。
人生何があるかわかりません。もしかしたら今日にでも何か起こるかもしれません。最近では新型コロナの蔓延も大きなインパクトのひとつでしたよね。
コロナのピーク時には大量の雇止めがありました。
企業が人件費を削るとき、真っ先に切られるのは派遣と期間工です。
少し前だと東日本大震災もありましたね。未曽有の災害が起こり生産が減る、または無くなると僕たち非正規労働者は真っ先に影響を受けます。
災害の影響を受けるのは期間工だけではありませんが非正規雇用という立場上、雇止めになるリスクは大きいでしょう。
また、災害以外の要因として企業の不正などの影響で減産が起こり、雇用が危ぶまれることも十分考えられます。
最近では日野自動車の排ガス不正や豊田自動織機のフォークリフトの不正などですね。
不正ダメ、ゼッタイ。
体力低下で作業が間に合わなくなるリスク
体力的なリスクです。期間工の仕事は基本的にハードです。ライン作業だと特に1分、1秒間遅れたら間に合わないシビアな工程も珍しくありません。
年齢を重ねると、どうしても体力や俊敏さが低下して作業についていけなくなります。
加えて昼夜2交代勤務だと毎週のリズムを整えるのが本当にキツイ。若い頃なら徹夜してそのまま出勤しても何とか仕事をこなせましたが、年齢を重ねるとそれも難しい。
やる気はあっても体力的に衰えて作業についていけなくるリスクがあります。正社員ならば配置換えや昇進によって生き残ることも可能かもしれません。
しかし非正規雇用だと、体力的に使い物にならないと判断されると契約更新なしで雇止めのルートが濃厚です。
年齢で採用されなくなるリスク
期間工&工場派遣は基本的に”期限がある働き方”です。満了まで勤め上げて次を探そうとしても「年齢で足切り」になる可能性が高まります。
やる気はあっても体力があっても“年齢”ではじかれるリスクも高い。
工場勤務やフォークリフトなどの工場で活躍する資格があれば40代、50代でも採用の望みがあるかもしれません。それでも年齢のリスクは見過ごせない部分です。
期間工ループで生きていくなら紹介した3つの危険性を認識しないと地獄を見ることになりますね。
たとえ採用されても給料も低めなど好条件な求人にありつける望みは非常に薄くなります。
僕の場合、もう35歳です。年々選択肢が少なくなっているのを実感します。
若さは財産ですね。それだけで大きな価値がある。
ここまで期間工ループの危険性を解説してきましたが、
そんなこと分かっているよ!
って方もいると思います。
“危険なのは承知しているけど非正規で工場しか選択肢がない”って方ですね。だつ帽もそのひとり。
非正規工場しか選択肢がないときは
万年非正規雇用から抜け出すには
特にスキルもなく、職歴もない場合非正規工場勤務から抜け出すにいはどうしたらいいのでしょうか?
正規で働きつつ、資格を取ったり基礎学力を高めるための行動を粛々と続けていくしかないと思います。
スキルが無いなら育てればいいの精神で頑張りましょう。
工場の仕事は肉体労働で毎日ヘトヘトと思いますけど気合でガンバレ!とエールを送りつつ自分にも言い聞かせています。
一緒に頑張りましょう。
非正規雇用から抜け出すための取り組みと、期間工ループをするなら“やるべきこと”はほぼ同じ内容です。
次の項目で期間工ループで絶対やるべきことを5つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
期間工ループで絶対やるべきこと5選
やれることはやっておこう!
デメリットを踏まえたうえで、期間工ループで生きていくと決めたなら、最低限やるべきとだつ帽が考える項目を5つ紹介します。
リスクを無くすことはできませんが減らすことはできます。紹介する5つの項目は期間工ループのリスクを減らすために重要なのでぜひ参考にしてくださいな!
解説するのは以下の5つ。
・貯金&倹約習慣
・副業にチャレンジ
・基礎学力の勉強
・資格・スキルの獲得
・必ず期限を決める(計画的に)
各項目掘り下げます。
貯金&倹約習慣
記事で何度もふれていますが、いつ雇止めになるかわかりません。もしもの時のために”生活防衛資金”を確保するのが重要です。
雇止めはなくとも、日々の暮らしの中でケガをするかもしれませんし、病気になるって働けなくなるかもしれません。
万が一働けなくなった時の貯えを少しでも増やす事が必要です。僕も貯金に関しては全然ないので頑張らないといけません。
毎月の給料から一万円づつでもコツコツ貯金をして備えるような習慣をつけましょう。
そして蓄えと同じくらい大事なのが、収入を増やすこと。ズバリ、副業です。
副業にチャレンジ
自分で仕事を受注して、自分の力だけで稼ぐ。工場労働の給料のほかに他の収益を確保しておくことは超重要と考えます。
副業ってやつですね。
工場が休みの日にアルバイトするのもいいですが、自分の時間を犠牲にして働くのはあまりおすすめしません。
可能ならばクラウドソーシングサイトなどで仕事をとり、スキルを磨きながらの副業がおすすめ。
僕はスキル売り買いフォーマットの「ココナラ」で記事作成サービスの出品をし、お小遣い程度のお金を稼いでいます。
そしてあなたが今読んでくれているこのブログを副業目的で運用しています。
稼げるという意味ではまだ大きな成果につながっていませんが自分でブログを運営する行為は思った以上にメリットが大きいです。
自分の経験や意見を記事にまとめる行為はやってみると非常に楽しい。
WordPressの基礎知識、記事構成力、ライティング能力、リサーチ能力、など確かにレベルアップしている実感があります。
副業として僕はブログを選びましたが、自分に合いそうなものを探してみてくださいな。
基礎学力の勉強
基礎学力を固めることも大事です。副業を最大化するために最低限の基礎学力がないと戦えないことが多いと実感しています。
特に「国語」「数学」「英語」の3教科は普通高校卒業程度の知識があった方がいいと感じますね。
僕は数学が壊滅的にヤバイので”数学”から勉強し直しています。
だつ帽は最低“8点”だったこともあります。自慢できることでは全くないですが……
はぁ、学生時代もっと勉強しておけばよかった……後悔しています。働きながら、ブログ運営の合間ではありますが暇な時間に少しづつ積み重ねています。
最近、スタディサプリが気になっています。
資格・スキルの獲得
“次”にむけて資格やスキルの獲得もやっておいた方がいいでしょう。
期間工卒業後、どんな手段でお金を稼ぐかイメージすることが大切ですよね。
僕は副業としての「ブログ」を選んだので特に文章に関わる資格やスキルを優先的に獲得しようと考えています。
セールスライティングやコピーライティングも気になりますが「分かりやすい文章」「正しい文章表現」の能力を伸ばす予定です。
就職活動の際に効果を発揮するので働きながら何らかの資格を取っておくのもいいですね。
読書も有効。
必ず期限を決める(計画的に)
最後の項目は“必ず期限を決める”こと。超大事なのでもう一度書きますが期限を決めましょう。
ここで言う期限とは、“辞める”時期です。
個人的におススメは三か月~半年で終了する事です。
期間工の環境が当たり前にならないうちに去る。これが一番いいかと考えます。
短期でお金をためて就職するのが安定ですよ。長期で働く場合は一回のみ満期まで頑張って、可能な限り正社員を目指すなど、計画を立てることがマジで大事かと思います。
僕みたいに通算5年近くも非正規でぼんやり働くと抜け出すのにも勇気がいるようになります。年を重ねる前に、手遅れになる前に期間工を卒業しましょう。
期間工などの非正規工場求人のご利用は計画的に!
すでに期間工ループを繰り返す人は僕のように限界ギリギリまで期間工で働くという選択もあります。
僕は副業&スキルアップしつつ限界まで期間工で稼ぐ
だつ帽はしばらく工場で働くつもり
積極的におすすめはしませんが、体力の限界、もしくは採用されなくなるその日まで期間工で頑張る選択もあります。
長年の工場暮らしになれてしまい他の仕事をする自信が無い人、結構多いのではないでしょうか?
年収や生活費が抑えられるという点だけ見れば期間工は魅力的です。
採用されなくなるその日まで非正規工場勤務をこなす。
体力の限界まで期間工か工場派遣で稼ぎつつ、スキルをこつこつ積み上げて自力で稼ぐ力を育てる。これが今の僕のスタンスです。
僕の場合は工場派遣として高収入と生活コストをさげて(家賃無料)副業を育てることで脱期間工ループを目指しています。
ただし、なんども書きますが突然「雇止め」になる可能性もあります。超危険なのでほかの方にはおススメしません。
読んでくれている“あなた”は早めに期間工から足を洗いましょう。
ぼんやりと期間工ループは超危険!"もしも"の時に備えよう
備えあれば憂いなし
今回は期間工ループの危険性とやるべきことを5つ紹介しました。結論、期間工ループはおススメしません。
もしやるなら計画をたてて突然やってくるかもしれない「雇止め」のリスクに備えましょう。”もしも”の時の備えを大切に!
それではまたお会いしましょう。最後までありがとうございまし!!
本日もご安全に!